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ALTEC 438C

syanai Compressor 2008-10-21 19:38
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| ALTEC社の有名なコンプレッサー436の上位機種である。なにが違うのかというと、このモデルはマイクプリが装備されている点である。ちなみに同じ型番でAがつくものがあるが、CはコントロールのCでスレッショルドとリリースがコントロール可能になっている。Aはコントロール無しである。1961年の設計とされている。他社の真空管コンプにくらべ極端に小さいのはさすがALTECといったところか。しかしながら問題が無かったわけではなく、小型化するにあたって採用された倍電圧整流は各パーツに著しい負荷を与え、その寿命を短くした。つまりメンテを定期的に施さないといけない機材なのである。また初段回路の僅かな誤差が歪みとなって現れるため、ビートルズで使用されたバージョンではわざわざ改造が施されたくらいだ。436の時代、やはり2つのバージョンが存在した。ひとつは439とも言われ、最後のアルバム LET IT BEで使われたのはこの439バージョンであると言われている。本体はグレーで入力/出力トランスもかなり大きいものが使われており、音はグリーンのそれとはかなり違う。◆438のマイクプリはゲインが50弱ほどしかないのだが、インプットにはUTCのマイクトランスが使われ、ゲインリダクションディテクター真空管6AL5を抜いて使えばそのまま単体の真空管マイクプリとなる。また初段の6BZ8は少々問題のある球で、まずマイクロフォニックが多い、衝撃、振動に弱い、などである。43×シリーズを使いこなすひとつのテクはこの6BZ8の良い球を入手する事だろう。設計スペック通りに動けば非常に素晴らしい音がするし、なにしろ2Uで奥行きも15cm程という大変優れたスペースファクターを誇る機材だ。とにかくキチンとメンテさえすれば極上のチューブリミッターである。 |
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| GATES SA39B
syanai Compressor 2008-10-21 19:37
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| このGATES SA39Bには様々なバージョンがあり、きっと海外オークションや雑誌などで様々なバージョンを見かけた事だろう。最初機のモデルは下部に小型のメーターと左右にそれぞれインプットとアウトプットのアッテネーターを装備した簡単な物だった。正式名称はM3529Bという。もとBBCのエンジニアが基本設計をし、その後GATES RADIO COMPANY社が実用化したという事になっている。1950年代初頭である。まず、大きく分けて3つの時期がある。ひとつは本体がダイキャスト製で8Uある時代。次は本体がパネルで作られ大きさが7Uになったもの。再後期はGATES社がHARRISに買収されHARRIS/GATESブランドで売られているものだ。この写真の39Bは最初機から数えて中盤にあたり、かなり豪華なモデルである。まず、本来であればメーター用のアッテネーターは付かないのに、それが初めから装備されている。これだけでも大変なコストだ。また本体ダイキャスト時代はインプット/アウトプットにそれぞれ豪華なDAVENのT型アッテネーターが装備されインピーダンスを保ったままレベルコントロールが可能で、しかも出力側は信号をゼロまで絞れるという機能があった。しかしこれが7Uのパネルバージョンになると入力は100Kのツインボリュームになりボリュームの位置によって音色の差が出るという始末。しかも出力にいたっては+/-7dbをコントロールする微調整しかついておらず、基本的に快いコンプ感を得ようとすると巨大出力となってしまい、昨今のDAWなどのI/Oでは簡単に歪んでしまう。この観点からも古いバージョンの方が理にかなっており使いやすい。尚、古いバージョンと新しいバージョンでは基本回路の変更はなく、しっかりメンテさえすれば古いバージョンの方が素晴らしい音がするのである。◆背面の下には各真空管の動作チェック用のジャックが付いているのだが、ここに間違ってもシールドを挿さないこと。一発でイカれるし、繋いだ楽器もすっ飛ぶ。しかもこのジャックが接触不良になると出力部では20Wもの真空管パワーが宙ぶらりんとなり内部で損傷をおこし、最悪の場合は出力トランスをショートさせるハメになる。20台以上それが原因と見られるトランスショートの故障を見て来たので間違いない。◆良く調整された39Bは非常に暖かい優れたサウンドでいかにも真空管らしいサウンドであると同時に最先端の機材の中にあっても埋もれない極上の音色を奏でるのである。大型であること、海外での相場が一気に上がってしまったことでこれからの入手は困難である。8Uという大きさで躊躇する人が多いが、良い音の機材はそもそも大きいものである。大きさを取るか音を取るか、音楽家の良心を問いたい所である。 |
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| ECHOPLEX
syanai Effector 2008-10-21 19:36
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| このモデルはトランジスター版である。いわゆる真空管式のエコープレックスのような音は出ないのだが、このトランジスターモデルはそれはそれでユニークで良い音がするのでファンも多い。インプット回路はこのトランジスター版の方が優秀であるため、実際にライブなどで使えるのはむしろこっちなのではないかと思う。お決まりのテープカートリッジは一時入手困難を極めたが、ダンロップから再生産され現在入手可能。また米国のある会社が真空管式のエコープレックスの完全復刻版を作って売っているので、今はじっくりと選べる良い時代である。相場が変わりやすいのだが、このトランジスター版は(2008年)6万円台なら買う事を考える価値がある。ただその際、モーター部や駆動部に異常がないか入念に確かめる必要がある。電気回路は直せても、駆動系は故障していると直すのが少々やっかいなのである。 |
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| UREI 1178
syanai Compressor 2008-10-21 19:31
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| UREI社のフラグシップといってもいいステレオマスターコンプレッサーである。このモデルにはブラックは存在しないらしい。シルバーに切り替わってから開発されたからというのが大筋の情報である。シルバーの1176シングルコンプレッサーはブラックで採用されていたUTCインプットトランスは省略されIC回路になっているが、1178は最初からオペアンプ回路搭載で1176が2台入っているという設計ではない。出力にはトランスが使われており、これが独特のUREIサウンドの秘密だろう。やはり馬車馬として使われており電源部は大抵ダメ。また多くのUREI機がそうなのだが、キャリブレーションをキチっとやってある個体が殆ど存在しない。スタジオでのメンテは必須でマニュアルにも書いてあるのだが、UREIほどスタジオごとに音が違ってあてにならない機材もないのだ。もしこの機材を入手して使おうというのであればまずは電源回路の完全OH、そしてマニュアルの支持通りにキャリブレーションを行う必要がある。◆またメーター周りの部品が大変もろく、すぐに割れてしまったりするのだが、残念ながらこの部品はディスコンになってから随分時間が経ち、現在では入手不可。現UA社から運良くパーツを分けて貰えれば直す事が出来るだろう。 |
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| UREI LA4
syanai Compressor 2008-10-21 19:30
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| ほとんどのスタジオで見る事のできるブランド、それはUREIである。それほどまでに信頼され、音も支持された機材も少ないと思う。UREIには大きく分けて2つの時期がある。それはブラックとシルバーという外見で容易に判別可能だ。このLA4はシルバーである。LA4はその前のモデルLA3から受け継ぐハーフラック1ch方式で、独立した個体を二つ並べる事でステレオとした。音色は太く、細かい設定は苦手なものの、掛ければ問答無用的な良さがあり皆を魅了した。シルバーは多くはパーツ類のコストダウンや、入力部のトランスの有無などが違いであるがLA4についてはあまり詳しい比較の情報というものが存在しない。UREI社の製品はスタジオで馬車馬のようにこき使われるケースが多く、殆どの個体で電源部に異常が見つかる。大抵ブリーダー抵抗が燃えてしまっているのである。中古のUREIを入手したらまずしっかりとメンテナンスをする事を御勧めする。 |
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| NEVE 33609C
syanai Compressor 2008-10-21 19:30
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| 言わずと知れた名機33609である。現行でも生産されており、入手可能。しかしながら現行品は当時の音はしないので要注意である。バージョンA,BまではカップリングトランスにあのMARINAIRが使われ、Cでも一部はMARINAIR、もしくはST.ives、ベルクレア等であった。このあたりは修理によって部品交換がなされているケースも多いので現物で確認したほうが良い。それ以降のモデルはカーンヒルなどの物が使われているようで、音は違う。この名機の設計者はあのGeoff Tanner氏である。Rupert NEVE氏ではないのでその辺りもしっかりと知っておきたい所だ。現在Geoff氏は自らのブランドaurora audioを立ち上げ、現在も精力的にアウトボードを設計している。◆この33609は一部2264などの回路とも近い設計で、音色の傾向も似ているが、さすがマスターセクションのコンプレッサーだけあって、掛ければ皆納得という素晴らしいサウンドである。コンプとリミッターが別々に設定可能で、音作りの幅も広い。グランドに対しての電位差に弱いのでアースに問題のある環境では正常に動作しない事がある。 |
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| COLLINZ 12Z remote amplifier
syanai Micpreamp & Mixer 2008-10-21 19:28
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| コリンズ12Zリモートアンプリファイアというのがこの真空管式ミキサーHAの正式名称である。いくつかのバージョンが存在するようで、最初期の物は設計図面に1939年との記述がある。当時はまだG管が使用されていた。1950年代後半にもなるとMT管によるリビジョンが行われ、アンプ部はモジュール化された。外見はほぼ同じだが、内部はかなり違う。しかしながら電気特性はほぼ同じになるように設計されているので、このアンプの特徴はあまり変わらないと言ってもいい。そもそもWestern Electric社の22シリーズ(これはAからEまでリビジョンが存在する)に対抗すべく作られたのは明らかで、バッテリーパック内蔵によるコンパクトなHAミキサーとして重宝された。(WEはバッテリーは別体式)。省エネモードも備え、ローインピーダンス回路とした本機はWEの回線にそのまま入れ替えが可能で、なかなか凝った作りである。写真のCOLLINZは後期型でMT管仕様だが、コネクターなどはラージCANNONで30年代の機材の面影を残している。音は非常に素直で太く、これぞ真空管ミキサーという音がする。期待は裏切らない。インプットインピーダンスは30Ωと低いため、WESTERN系やColes、altecなどのリボンマイク、RCAのリボンマイク(内部を50Ωに配線直す)などが相性抜群で、本当に素晴らしい音がする。まともな実動機はほとんどないので探している人は見つけたら迷わない方がいい。 |
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| NEVE 1073
syanai Micpreamp & Mixer 2008-10-21 19:26
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| NEVEと言えばこの1073と1081が頭に浮かぶくらい世界的に有名なモジュール。もともとは80××シリーズのコンソールのHA/EQモジュールである。最近はこのモジュール部分をラックに収めて使用する場合が殆どである。1064から始まり、他に様々な亜種が存在する。もっとも音の良いとされているものはインプットにMARINAIR社のトランスを積み、Fairchild社のトランジスタを使ったものだと言われている。入力のボードには逆起電力に極端に弱いパーツが使われている関係で、過大入力やホットプラグを繰り返した機材では相当ダメージを受けていると思われる。実際、この機材ほどコンディションによって音が千差万別なものもない。回路はクラスAディスクリートで発熱量もそれなりであるため、パーツの劣化は思いのほか早い。特に通電時間の長いラージコンソールのモジュールとあっては中古品を入手した場合(当時の新品はもはや存在しないと思われる)完全リセット(初期化オーバーホール)をしなければ本来の性能は望めない。またある特定の時期のロットは製造過程のミスによりEQ回路でハイ/ロー共にロールオフしてしまう。これを音が暖かいと勘違いしている事も多いようだ。これについては設計者本人がその対策を既に発表しているのでメンテナンスさえすれば全く問題ない。ちなみに多くの人が誤解をしているが1073はNEVE氏本人による設計ではない。当時のNEVE社は開発チームが各ボードの設計を担当しており、回路図にはその主設計責任者の名前が書いてあるので一目瞭然である。 |
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| ALTEC 1567A
syanai Micpreamp & Mixer 2008-10-21 19:25
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| 1960年代を代表する米国ALTEC社の真空管式小型汎用HA/ミキサー。一連の15××シリーズと直結出来るHiインピーダンスOUTを備えている。カタログでは当時オプションであった入力トランス4722を使用する事により200Ωクラスのダイナミック系マイクと30Ω系のWE/ALTECマイクロフォンが使用可能になる。Coles4038もWE系統なので、ビンテージ品であれば出力インピーダンスは30Ωなのでこのクラスの機材が必要だ。さすがWE系列の会社だけあってオプションではDAVENのステップアッテネーター仕様も存在したが、殆ど流通しなかったと見られる。回路は至ってシンプルで、マイクロフォン4ch+HiインピーダンスLINE1chの計5chのモノラルミキサーである。マスターゲイン回路の手前にEQがあり、プリマスターゲインのサウンドも別に取り出す事が出来る。また、改造すれば各マイクチャンネルはダイレクト出力を取り出すことも出来る。この場合のゲインは約35~40db。倍電圧整流なので電源部はほとんどの場合オリジナルのままでは使えないことが多い(倍電圧整流はパーツの劣化が早い)。メンテナンスによって音は極上にも最低にもなる機材なので、状態は要注意である。オプションのRIAAカートリッジを使えばアナログレコードプレーヤーのプリアンプとしても使える。有名な所ではMOTOWNレコードのスタジオに常設されており、おそらくほとんどのレコーディングで使用されている。諸説あるが、有名な話ではベースのラインレコーディングはMOTOWNのスタジオが初だとか。使用真空管:12AX7A×3 6CG7×1 |
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| Neumann M49b
syanai Microphones 2008-10-21 19:23
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| M49シリーズは1950年代初頭にFM放送での用途を念頭にドイツNeumann社で開発された真空管式のコンデンサーマイクロフォン。パワーサプライ側での『指向性の連続可変が可能な』初のマイクとして設計された。真空管もマイクロフォンでの使用を前提に開発された専用サブミニアチュア管AC701および AC701Kを使用(最初期のM49は違う)、非常に優れたSN特性を誇る。ダイアフラムは初期はM7であったが、AC701の採用と共にKK49となる。大型の出力トランスとBOSCHのMPキャパシターからなるサウンドは落ち着いた低音域とシルキーでありながら痛くない高域を誇る。AC701はヒーターがDC4Vで駆動するため、専用の回路と専用のトランスを用意する必要があり、他の電源の流用は出来ない。その後のNeumann社はほとんどのマイクの真空管にAC701を採用(U67はEF86(EF806S))。コンデションの良いものは少なく、メンテナンスの難しいマイクのひとつ。主にM49, M49b, M49c, M249cなどの種類がある。RFノイズ対策やコネクター違い(M249)などの亜種であるが、基本的な構造は同じ。その音色は滑らかで落ち着いており、最近ではノラジョーンズのファーストでVoマイクとして使われた。管楽器とも相性は非常に良い。使用真空管:AC701/AC701K |
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